呼び名を変えてイメージチェンジ

今日はこんなタイトルで2本立て。呼び名を変えてイメージチェンジだ。

 

1. 人身事故
 今朝、JR線に乗っていると車内アナウンスがあり、お客様との接触のため、途中で電車が止まるかもしれない、とのこと。ここ最近多い人身事故だ。今月はどこかしらで3日に1度は発生しており、電車を止めている。お客様との接触の具体的な内容は調べないとわからないが、ホームから線路内に人が立ち入る自殺が主要因だろう。この時世で気持ちもわからないでもないが、世を儚んで身罷る手段として電車にattackを選択するのは頂けない。
 それにしても「人身事故」の表現が「お客様との接触」に変わったのは、ここ最近のようだ。2017年かららしい。人身事故という表現が飛び込み自殺のイメージが強過ぎるためだ。やはり事故って付くとイメージが悪いのだろう。
 ちなみに「お客様との接触」は人が電車へのattackで、電車が動物へのattackは「動物との接触」だ。何れも内容はattackだが、表現はcontactでマイルドさを演出したいのだろう。イメージチェンジだ。

 

2. ダイアベティス
 このタイトルだけ見てもサッパリだと思う。私にもサッパリだ。
 帰りの車の中で流れてきたラジオのNHKニュースで糖尿病の呼び名が英語名に変更するとのこと。その名もダイアベティスDiabetes。糖尿病とは言いつつ、実際には糖が尿に混入していない場合もある~、とか、この尿という単語がキタナイモノのようにイメージされる~とのことで、国際的にも通じる英語名に変更されるとのことだ。ここ1年で変更と定着を試みる予定らしいが、わかりにくいし定着は厳しそうだ。ダイアベティスと糖尿病が結びつかず、イメージできないし。
 このニュースを聞いて、似たような呼び名の変更を思い出したのがユリア樹脂。透明な樹脂なんだけど、着色性が良くて電気も流さないから、食器とか電気タップを始めとして色々な所で活躍している材料だ。コレの本名が尿素樹脂。有名な話だ。
 これもやはり【尿】という単語がオシッコをイメージしてキタナイモノとして連想されるから、英語のユリアへとその呼び名を変えた経緯がある。
 一応、理系の私としては、尿素って無機化合物から初めて合成された有機化合物で、化学史上、偉大な物質の一つだと思っているのだけど、世間のイメージはやっぱりオシッコに行ってしまうかぁ。