三下【san-shita】って、どういう意味!?
今日は工場の炉で使う備品の一つ、温度を測る熱電対の校正作業だった。
熱電対は温度計の測温部、体温計の先端の色がちょっと変わっている部分みたいなもので、校正はそれが正しく動いているかを確認して、違っていれば正しい動きや値に補正する。実際の作業は、温度が分かった状態の炉の中に熱電対を入れて、示した温度が設定した温度と変わらないかどうか、を確認する作業だ。文字で書くと簡単だけど、1本校正するのに約30分かかり今日のノルマは10本。6時間の作業だ。
熱電対には番号が振られていて#1上(1番の上の段)のように、炉の設置場所の名前が書かれているのだが、このうちの一つが#3下(3番の下の段)だった。この熱電対を手に取った時、「この三下が!」とうフレーズが頭をよぎった。
「三下ってなんだ?」
漫画とかでケンカ前の相手に向けて発する煽り文句のひとつとして使われているのを何度か見かけることから、決して褒められた表現ではない。言葉はしっているけど、意味は知らない。よくあることだ。
A:「この三下がー!」
B:「なにおぅー(怒)」
→戦闘開始
こんな感じだろうか。このとき、Bは三下の意味を理解していないと、戦闘開始とはならない。ま、煽られている雰囲気を感じて始まってしまうかもしれないが、言葉って、その意味をお互いに知っておかないと次に続かないこともあるわけで。
そんなことを考えた今日だった。ま、久しぶりに体を動かす業務じゃないから暇だったということで。
ちなみに…。
三下(さんした)とは、丁半打の仲間の内で下っ端の者を意味する言葉である。三下奴とも。また博打打の仲間でなくても下っ端の者を指したり、単に取るに足らない者を指す場合にでも三下という言葉が使われる場合がある(ウィキペディア)。
A:「このしたっぱがー」
B:「なにおぅー(怒)」
→戦闘開始
別に下っ端であることを指摘されて戦闘開始も変かな。