まるでオセロのように

・まるでオセロのように
 朝早く家を出ると冷えてきた。先週とは全く違う気温の変化に体調を崩しそうだ。
体の奥底から絞り出すように吐息を吐くと辛うじて息が白く見える。それくらいの寒さだ。さて、クールビズが延長されたのをいいことに、ネクタイが面倒なので未だにワイシャツでの通勤だが、これが地元では多数決的な意味で結構キツイ。
 地元の駅では、私のようなワイシャツ派は2割程度。電車の座席では少し恥ずかしい少数派だ。これがオセロなら私も黒くなるべきだろう(?)。
 だが、職場に近づくたび徐々にその比率は逆転する。都会の方が暑いらしい。こうしてマジョリティーを獲得した後の出社だった。恥ずかしくない。

 

・今年のノーベル物理学賞
 ノーベル週間2日目は物理学賞だ。今年は、「アト秒光パルスを発生させる実験方法の確立」。アト秒と言えば、ナノ(10のマイナス9乗)、ピコ(10のマイナス12乗)、フェムト(10のマイナス15乗)、アト(10のマイナス18乗)、だからすっごく小さい単位だ。
 光の速さが約30万km/sだから、1アト秒だと0.3ナノメートルしか進まない。それくらい短い、まさに刹那の時間だ。これをパルスでパパパパッと照射することで、すっごく早く動いているモノでも動きを連続写真(パラパラ漫画)のようにとらえることができて、その動きがわかる。一瞬で反応が終わっちゃう化学反応とか物質中の電子の動きとかが見えるのかな。
 まだまだ研究段階で日常に降りてきていない単位系だから、あまり馴染みのない内容だけど活用できたらすっごく精緻な3Dプリンタとかでき…るのかな?

 ちなみに、現在馴染みのある単位系は、
 ミリ…   裸眼で定規を用いて測れる最小長さ。これ以下は私には無理。
 マイクロ… 私の髪の毛の太さ。ま、これくらい。
 ナノ…   CPUなどの配線幅、~ナノメートルプロセスルールとかで表現。

         今年は3ナノメートルに挑戦だ。
 ピコ…  インクジェットプリンタの1ドットあたりの制御して吐出するインク量。

      緻密な絵が出力できます。
フェムト以下は思いつかないや。